読書-1 「美しさ」と「目標、意思、本気」
2006年ももう1ヶ月が経った。早いものだ。僕の今年は読書から始まった。ここ10年ほどは毎年ジョギングで始まっていたのだけれども、今年は読書だった。この1ヶ月ほどで20冊弱の本を読んだ。講義を終えて一番感じたのは、活字あるいは知識に対する渇望だった。だから、講義が終わったすぐ次の日には図書館に行って、制限ギリギリの10冊の本を借りた。汗で水分がなくなると水が欲しくなるように、知識を出すと知識が欲しくなるのだなと思った。
ところで、そんな中でどんな本を読んだかというと、スポーツ物が多かった。それは、大学での講座で運動系クラブのグループがたくさん来るようになり、また、特に野球部の監督から、新1年生を中心にメンタル面でサポートをして欲しいといわれたことが大きい。僕自身スポーツ好きなので、これは願ってもない展開だったのだが、それなりの知識や準備が必要と考えたわけである。
借りてきた本は、監督論、ラグビー物、野球、チアリーディング、コーチ論などあったが、それなりにいろいろ学ぶことがあった。その中で印象的な一冊は「NFLチアリーダーの”美”のルール」<三田智子著(青春出版社)>だ。
今大学のチアリーディングのグループが来ているのだが、彼女らの強みはチアリーディングによって得たものであろう。としたら、僕自身がチアリーディングについて知らないと何も出来ない。この本の作者は自らがチアリーダーで、しかもアメリカのNFLのチアリーダーを経験した人だった。この本を読んで分かったことの一つは、チアリーディングのポイントは、いかに自分を「美しく」「素敵に」見えるようにするか、ということだった。
著者の意見では「美しさ」は仕草だそうだ。自分が一番素敵に見える仕草や、歩き方、立ち方を自分で見つけなくてはならない。そういう仕草が、だれにでも必ずあるということだ。勿論、そうなるために様々な努力も必要である。何もせずに「美しく」なることは出来ない。場合によってはかなりのトレーニングが必要だ。だから、問題はその状態を得、維持する意識をどう持つか、ということになる。
美も強さも意志や意識、意欲ということが大事な要素となる。自分が目標を明確に立て、どれだけ本気にそれをクリアする意思があるかどうか。その本気さが大事なのであろう。目標、意思、本気この3つはとても今気になることである。