先日、2005年10月22日にNHKで放映された、「日本のこれから/若者」(http://www.nhk.or.jp/korekara/nk04_young/top_content.html)という公開番組のVTRを見ました。ご覧になった方もいらっしゃるでしょうね。
今の若者事態が抱えている問題、また若者をとります問題について、大人の側と若者の側から意見を出すという番組でした。
結局は大人が若者に「今の若者は・・・」というようなことを言い、若者が「僕らのことは放っておいてよ」というやり取りだった。勿論、今風のNEETやフリーター、引きこもりといった言葉が飛び交うのですが、結局は人類永遠のテーマである「ゼネレーションギャップ」の問題でした。この問題は多分「若者の問題」というよりは、「社会の問題」なのではないか、と僕は考えています。というのは、「最近の若者は約束を守らない」とゲストの一人が番組の中で言っていました。
でも、この発言の若者を「日本人」あるいは「大人」に替えてもこの発言は有意味ですよね。子どもは大人を見て育つのではないでしょうか。だから大人が言う子どもや若者への意見というのは実は全部大人に返って来る問いかけになるのです。
例えば、フリーターの問題はもう少し広げて雇用問題としてみると、リストラの問題とも言えるわけです。
若者がフリーターになるのは本人の意思だけでなく、企業の雇用の問題があります。
若者が就職に一生懸命にならない、ということがよく言われるけれども、大人自身終身雇用・年功序列という日本の雇用システムに甘えてきた。だから、自分を自ら高めるという努力をしてこなかったために、リストラされる。
いずれにしろ、日本人の教育や人生に対する共通項が若者のフリーターと中高年のリストラという違う側面で出ているということだろう。
僕達大人はやっぱり若い時にはちゃんと「今の若者は」と言われてきたし、そういった僕らの父親世代も同じだったのです。
だから、問題はゼネレーションではない、ではなくて日本のあるいは日本人の意識や文化、教育の問題ではないでしょうか。
結局日本人は自ら考え、決めて行動するということが苦手なのではないか。これは大人も子どもも若者にも言えることではないでしょうか。
そんなことをこのVTRを見ながら考えました。皆さんはどう考えますか。
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