FAJ教育系@北浦和フォーラム その2
二つ目の報告は、栃木県で中学の先生押しているOさんからでした。Oさんは体育の先生で、担任を持っています。その担任のクラスで、「個人情報」についての勉強をして、その際ワークショップ型講義をし、今回はその報告ということになるわけです。
とても興味深かったのは、僕が大学でやっていることのもう少し川上での実践ではないかということでした。
Oさんの報告のポイントは、これまでの学びは、行儀よく、私語をせず、受身で、先生をリソースとしている。これを、「学び2.0」に変えていく、要するに、能動的に、これまで使われていないリソースを使い、コミュニケーションを大事にするワークショップ型授業ということになる。ここでは、ストーリー性の中から学ぶことになり、知識が活きている=活用が可能ということになる。
実際には、KJ法的に、カード(付箋)を使い、模造紙に貼り付け、それを元に生徒たちが討議をしたりする。その時、普段は話をしない子が発言したり、新しい発想を提供した入りして、議論が高まる。
ここで行われていることが、小中高で少しずつでも行われていたら、僕の講義はもう少しスムーズに行くかもしれないし、ひょっとしたら僕は必要なくなるかもしれません。中学と大学という違いはありますが、基本的な考えは共通しているように感じました。
僕の講義でも付箋を使った手法を取り入れてみようかな、と実際に考えています。学生が討議しやすい環境を整えることも実は大切で、討議しろしろと怒鳴っても、なかなか始まりません。まず一度自分ひとりで考えて書いてみる、というプロセスが入ることで、学生は話し始めやすくなるのではないでしょうか。単にシートに書くのではなく、カードに書いて貼り付けるということが、効果的なのかもしれません。
いずれにしろ、対話の中から学びあうという方法はもっともっと深めていいと思います。そういう意味で、Oさんがいっていた、おしゃべりからの学びという、とてもリスクのある方法についても、追求しておく必要があるかもしれません。これについては、これからの研究課題です。
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