第3回講義 大学で学ぶ
今日の授業では、前期から取り入れている、明星学苑の歴史と明星大学の設立について最初に話をしました。この歴史を取り入れた理由は、自分が4年間在籍して、その時間の多くを過ごし、学ぶ場について知っていていいことだと考えたからです。特に設立者の設立理念が明確にあるだけに、大学が学生に期待するところを明確にし、それによって自分の方向性を考えるきっかけになればいいとも考えたのです。
前期も、今回の授業で既にメールを送ってきた数人の学生の感想を見ると、多くが少なくともその時点では、明星の歴史に関心を示しています。一度、そういう関心を示すと、何かのきっかけでそれが顕在化することがありえます。それで、いいと思います。
ただ、教育史的に見ると、明星の歴史はとても興味があります。だれか、これをきっかけにこの方面の研究を始めないかな、と期待はしてます。そういう意味では、教育学科の中に、明星の歴史あるいは大正自由教育についての講義はあるのだろうか。
さて今回はこのことから、大学生の学力の低下、学ぶと習う、明星大学の教育的資産という方向へ話が進みました。特に、グループワークでは、個人のワークシートではなく、付箋を使い、KJ法を取り入れてみました。未だ、第1回目なので勝手が分からないようですが、何回か続けるうちに、これによってグループ討議の質が上る事を期待しています。
大学生の学力低下問題では、実は「学力の低下=解こうとする意識の低下」と位置づけ、話を進めました。この考えかたが正しくて、それを納得する学生が出てくると、この辺りから、学生の意欲、モチベーションを高めるきっかけになるかもしれません。
次回から、人と社会に入り、学生の身の回りで生起する事柄をテーマに討議を進めるので、楽しみです。
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