2008年1月23日
大学は今入試の季節です。と言っても、大学入試は昔のように、1回ではなく、まだ半袖を着ている秋の始めごろからいろいろな形での入試が行われています。推薦入試、AO入試(http://ja.wikipedia.org/wiki/AO%E5%85%A5%E8%A9%A6)、一般入試などが学部ごとに何回か行われるのですが、僕にはいまだに大学の入試の全体像が見えません。
明星大学では、1/30,31が一番大きな一般入試です。入試と言えば、今日の朝日新聞の夕刊の一面に「推薦入試・AO入試に学力検査導入案」という記事が載っていました。
これはどういうことかというと、推薦入試や・AO入試は面接試験などが中心なので、本人の学力が分からないままに入学という事が多々あります。昔の入試しか知らない人には、意味が分からないと思います。僕も最初は分からなかったのです。何年か前、高校で生物を履修していない医学部生とか数3までやっていない理工学部生とかが話題になりましたが、そういう学生が結構いるのです。
文部科学省は、大学全入時代を目前に大学の「質」を確保する為に、センター試験や学力試験結果をこれらの入試で採用するように提言しているのです。(実際には中教審部会)
この辺りの事は、実際大学内でも課題としてあって、学力の低下もそうなのですが、学ぶ意欲の低下という事が結構大問題です。僕が大学で受け持っている「自立と体験」と言う科目も、このような学生が増えているからあるようなものなのです。
今僕は正規の授業のほかに、「社会人基礎力講座」というものを大学内で行っています。これは、実際のプロジェクトを中心に推進し、その過程で社会人としての基本的なスキルや意識を身につけるというものです。
そのような講座を、低学年次学生のフォロー講座として、幾つかの学科に提案しています。学科の先生達も、学生の学力不足や学ぶ意識の低下に困っているのです。今の大学は、先人が気づいた知識の塔を学生の目の前に提示しても、学生は勉強しません。それを一度噛み砕いて、口の中に入れてあげないと噛まないのです。
大学って何をするところなのでしたっけ?
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榎本 達彦
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