北関東にある、単科の工業大学で、去年の7月頃から、約半年就職講座をやってきました。そして、来週は大学主催の企業セミナーが開催され、200社ほどの企業が来るようです。僕は、3年生最後の授業ということで、この「企業セミナーに参加する際の意識」と「自己紹介カードの書き方」という講義をしてきました。
自己紹介カードは得意科目、長所、学生生活で学んだことをそれぞれ2行でかくという簡単なものです。
参加の意識では、1)就職に本気になろう、2)積極的になろう、3)自分のことを伝えるエピソードを考えていこう、4)めざす企業への質問事項を一つ考えていこう、5)自分がどういう行き方をしたいか、もう一度考えよう、ということを伝えたくて、それでも30分ほど話をしました。
この大学の学生は、とても素直でまじめです。でも、跳ねるということをあまりしません。見た目ヤンキーみたいな学生がいるのですが、話してみると素直でまじめなヤンキー(?)なのです。でも、就職活動ではある意味跳ねる事も必要なのではないでしょうか。業種や企業によっても違うのでしょうが、それでも今の時代、まじめに通りいっぺん出来る人間も安全パイで必要でしょうが、本音はとんでもない発想をする、とんでもない行動をする人間が求められているように思うのです。
多くの学生がそういう跳ねっ返りの部分を持っているのにもかかわらず、それをしまい込んでしまっているのです。僕は、就職ではそれを出した方がいいよ、とよく言います。
結局就職も勝負みたいなところがあって、君は何処で勝負するの、ということだと思うのです。残念ながら(幸運なことに・・・かもしれません)、この大学は偏差値では勝負出来ません。だから、自分が何処で勝負するかを、自分で決められるのです。・・・やっぱり幸運だ。でも、幸運はそれを使わないとダメなのです。多くの学生が、偏差値で勝負するような仕方をするのです。これは言い換えると「マニュアル的な」になります。
その事をどう気づかせられるのかな、といつも僕は考えています。かなり強気で言いますが、僕はほぼ全員がそういう自分の勝負の仕方を持っていると信じています。それは、全ての人間が持っている可能性だと思います。
僕はそういうみんなが持っている可能性を、それぞれに発揮して、みんなが幸せになれる、そういう社会が必要だな、と思うのです。