学生意識
講義をしていて、気づく事の一つに、学生の授業に対する意識ということがある。この意識には大体3層あるように思う。一つは比較的しっかり講義中に注目している層。この層は講義中にも多分課題の中でも認識できる層である。次の層は講義中の集中度はあまり感じない、ちょっとしらけた感じでいたり、ちょっと私語やケータイメールをしてしまう。しかし、課題を読むとかなりいろいろなことを考えている学生たちである。そして最後は講義そのものに関心をほとんど持たず、寝ているか、喋り続けているか、教室を出たり入ったりしている学生達である。
最後の層についても、中を覗いてみると二つのグループがあるのではないかと推測する、一つは講義そのものあるいは講師(僕)に対して反抗的・批判的なグループ。もう一つは意識が極端に低いグループかな。「自立と体験」の基本から考えて、この第3層の学生をどう取り込み、考えるきっかけを作らせるかということが次の課題ではないかと、最終の課題を読む中で浮かんできている。何人かの学生からも、「この講義に対してほとんど聴こうとしていない学生のことが気になる」という意見も出ている。
基本的には、あの150名という人数の中で、少数の個々の学生に対応することは難しいが、講義の内容、課題の使い方を工夫する事で何らかの改善が可能だと思う。
その改善の一つは、課題の提出・返信のスパンを1週間から2週間に伸ばし、僕の学生への課題のコメントをもう少し丁寧にするということが考えられる。もう一つは僕側の学生の課題に対する意識を変えて、常に前向きなコメントを送ることを念頭において書くということである。結局こちらの思いをどれだけ届けられるかどうかにかかっているし、関心のポイントを探りながら、そのポイント目指して問いかけるしかないということではないだろうか。
4月の開講に向けて、内容も含め、いろいろ考えてみたいと思う。
コメント