続き
さて、では大学生は何をしに大学に来ているのだろうか。
講義の課題で多かったのは次のとおり。(複数回答可)
1)専門的な勉強をする。
2)友達を作る。
3)将来やることを決める。
4)部活・サークル・ボランティアをする。
大体この順で、1)~3)はほぼ同じような数字である。
また、「専門的な勉強をする」、には具体的に心理学とか教育学とか書いてあるものを除いている。
つまり、専門的なという語の意味は不明である。
これらの項目を見て、読者はどう考えるだろうか。是非、ご意見を聴いてみたいものである。
さらに、この課題の後に「では、本来大学とは何をするところか」という課題を出している。
この課題への答えで多かったのは、次のとおりである。
1)専門的なことを勉強する。
2)将来を決める、最後の教育の場。
3)友達を作る。
この場合学生が、問いの中にある「本来」をどう理解したか、という問題もある。
それにしても、多くの学生が、大学は学ぶ場以外の空間と捉えていることがよく分かる。
つまり、例えば私語を一つとっても、私語が友達との語らいだと考えれば、学生にとっては目的の行為なのである。
別に、講義がつまらないという問題以前に、大事なのは友との語らいなのである。
勿論、そこには周りへの迷惑という社会性の欠如の問題もあるのだが。この問題はまた、別の項で論じよう。
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