僕が中学生のころは、3年生になると3者面談というのがあって、これは親・教師・本人のことで、進路相談のことです。皆さんはどうでしたか。ところが、12/14の朝日新聞朝刊32面「塾をのぞけば」というコラムを読んでいたら、最近の学校は進路指導をしないそうです。というよりも、できないのだそうです。「えーっ?」ですよね。
というのも、1993年に旧文部省(現文部科学省)が出した、「業者テスト排除」通知がその理由の一つです。業者テストいわゆる模擬テストがなくなり、学校は自分の学校の生徒の学力を他の学校の生徒と比較ができないということです。先生たちは、自分の生徒の情報を持っていないから、アドバイスすらできない状況だそうです。
じゃ、生徒たちはどうしているかというと、塾で指導を受けているそうです。なるほど、塾は文部省の管轄ではありませんから、業者テストも使い放題です。
理由のもう一つは、学校の成績が相対評価か絶対評価になったことです。これによって、学校間の差が見えなくなるわけです。市進学院の調査では、英語の成績が「5」だった生徒の模試の成績を見ると、偏差値で33~81の差があったそうです。これは中学校間の差と市進学院は見ています。
いずれにしろ、学校にはそういう、外部との比較のデータが全くなくなっているということです。僕も、「おかしいよね、塾に進路指導を任せるなんて」という意見がかなりの数あるのではないかと推測します。
でも、「ちょっと待てよ!進路指導は塾に任せちゃえば」というのはどうでしょうか。今、学校の先生はたくさんの仕事を抱えて、生徒のことを見られなくなっている感じです。確かに、仕事は多いのだと思います。だから、進路指導という仕事を塾にアウトソーシングしてしまえばいいわけです。
最初このことを考えたとき、そうしたら、塾に行かない子はどうする、という疑問がわきました。でも、アウトソーシングという発送でいけば、進路指導だけは全員が塾に行かれるわけです。そもそも受験とか競争というものが学校の体質に合わないという意見は教師も親もあるのではないでしょうか。だとしたら、学校はもっとモノを考える力をつけるとか、教養や学力以外の力をつけるようなカリキュラムを考えたらどうでしょうか。
進路指導を塾で受けるときに、きちんと自分の考えが言える子供だったら、それはそれですばらしいのではないでしょうか。
これは学校の復権につながるのではないかと密かに思っています。
コメントありがとうございます。
自信を持つことは、自分の強みに気づくことでもあるのでしょうね。それに気づくのが結構難しそうです。
自分の強みに気づき、自身を持つ、ということへのサポートをしていきたいと思っています。
投稿情報: Poohee | 2006年12 月18日 (月) 23:48
ブログでははじめまして。
まず、自分に自信を持つこと。それが物事の始まりです。自分のしていることは、自分が誰よりも良く知っているはず。
私が中学、高校のころは3者面談はありませんでした。進路については、親と相談したり、担任の先生と相談していました。親は、父兄会の折などに先生と情報交換していたようですが。
そのころはもっとのんびりしていたのでしょうね。
投稿情報: Seiya | 2006年12 月16日 (土) 18:31