今日は、朝から(独行)日本学生支援機構主催の障害学生修学支援セミナーに行ってきました。(http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/seminar.html)
本セミナーは今年は第7回で、今年のテーマは「発達障害」でした。「発達障害」は2007年に「改定」された教育基本法の中で、これまでの特殊教育が特別支援教育と改定された事により、教育界では話題になっている。
特に、これまで普通児と障害児の境界にいた発達障害児を取り込んでいる。このことは、これまで行政サービスの範囲に入るか入らないか不明確な子ども達が行政サービスの範疇に入るという意味合いと、更なる障害児の細分化・取り込みという2面がある。このことは注意が必要だろう。
今回のセミナーは高等教育(文科省の学校分類で、大学・短大・高等工業専門学校)の教職員が対象だった。しかし、高等教育と障害者の関わりは盲・聾・身体障害者が主だった。むしろ、「大学に発達障害はいない・いるはずがない」というイメージが先行していた。
ただ、ここに来て大学の現場では、発達障害学生の修学・就労問題が顕在化してきている。
実際今日の講師の話を聴いていても、小中高校での発達障害児への支援サービスと大学生へのカウンセリングのノウハウの継ぎはぎ的な感が否めない。
問題は、少子化による大学全入時代という環境があるにしろ、社会的問題があるにしろ、大学がそういう学生の入学を許可した限りは、何らかの教育を施し、社会に排出する責任がある。それを、それぞれの学生の生き方・意識に対応してどう考え・実施するかということだと考えている。
問題は、行政サービスに乗っていくためには何らかの診断が必要になる。それはまさに、「発達障害者」学生の管理・分類に繋がる問題を孕む。
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