SMAP

 年に１回、９月の半ば頃に、SMAPが近くの競技場でコンサートをする。競技場では、３日くらい前から、土日のコンサートの準備に入る。その準備中から僕が入っている、競技場内のジムは使用が制限されるし、土日はジムが休みとなる。元々、競技場の付属施設ということなので、メインのグラウンドで大イベントがあれば、ジムが休みになるのは最初から織り込み済みだ。

　今日はその第１日目の日で、午前中からリハーサルの音が近所に聞こえてくる。今日一日明日も入れると２日間この辺りはSMAPの音楽が風に運ばれて流れることとなるのだ。僕は今日ずっと仕事をしていたが、いつもは有線でジャズを流しながら、というパターンなのだが、今日は特に夕方からはほとんどラジオも有線も切って、競技場から流れてくるSMAPの音楽に任せることにした。

　実際はSMAPの音楽はほとんど知らない、でも風に流されてやってくるその音楽はなかなか良い。SMAPの音楽が良いのか、その流れてくる仕方がいいのかはどちらでも良いかな。夕方、暗くなる前にベランダに出て、椅子を設え、コーヒーと新聞と本をテーブルに置いて、流れてくる音楽を聞きながら（聴きながらではない）、ほっこりと新聞と本を読んだ。とても幸せな気分だった。

　なんか、SMAPが初秋のこの辺りの一つの風景になりだしている。