わたしの今年の抱負は、季節を感じるおもてなしを実践することです。12月31日には、年越しそばを、お正月にはお節(おせち)料理を、1月7日には七草がゆを頂きました。その時にお祝いを共有できる人たちと、気をはらずに、自分流のおもてなしです。
そのために、家庭でできるおもてなしをご一緒したい人たちと楽しむために、ちょっとだけ早めにパーティーの計画をたてます。
節分は2月3日、立春の前日です。本来、節分は季節の変わり目ごとにやってきますが、春を迎える立春は新年を迎える大切な節目として、今ではこの日のことを「節分」といいます。
昔から季節の変わり目には邪気(鬼)が入りやすいと言われてきました。新年を迎えるにあたっての邪気、厄払いが節分の豆まきです。
豆まきは、魔(鬼)の目に豆を投げつけて魔を滅する、魔滅(まめ)をまく風習から生まれたといわれます。魔(鬼)は病や不幸などの恐ろしいことを意味します。新年の前に邪気を追いやって無病息災で新しい年を迎えたいという願いを込めて、「鬼は外、福は内」と豆まきしましょう。豆をまいたら、1年の厄除けを願って自分の年齢+1の数の豆を食べます。昔は立春から新年が始まったので、数え年プラス1粒の豆を食べるのです。豆は大豆が一般的ですが、落花生をまく地方もあるそうです。
節分になると炒り大豆を売っています。余った大豆を私は玄米と一緒に数種類のお豆に混ぜて炊きます。玄米はいつも豆ミックスと2対1の割合で炊きます。節分の大豆も他の乾燥豆と一緒に水で戻して使います。
豆まきと並んで、最近はすっかり定着した節分の食べ物に恵方巻きがあります。「恵方巻き」とは、7種類の具を巻き込んだ巻き寿司です。節分の夜にひとり一本、その年の恵方(吉方位)に向かって、心の中で願い事をしながら、恵方巻きにかぶりつき、無言で食べきる風習です。恵方巻きの具は、「福を巻き込む」願いを込めて、七福神にちなんで、七種類の具を巻き込むのが、縁起が良いとされています。また、恵方巻きを切るのは「縁が切れる」のを嫌いタブーとされています。
今年の恵方は、南南東だそうです。最近は様々な恵方巻きを売っていますので、市販品を買ってきてもお手軽な節分料理になります。自分で作るときには、伝統的な具としては、干ししいたけ、かんぴょう、きゅうり、かまぼこ、厚焼き玉子、でんぶ、煮アナゴなど。海鮮好きには、マグロ、イカ、いくら、サーモン、とび子、シソ、きゅうりなどいかがでしょう?でも、女性などダイエット中やフィットネスを気にする場合には、恵方巻きって大きすぎてボリュームがありすぎだと思いませんか?そんなメンバー向けに、私は具だけを湯葉で巻いた自己流勝手「恵方巻き」を用意します(自分用?)。先にご紹介した7種類の海鮮の具などを、寿司飯なしで海苔の代わりに湯葉で巻いたヘルシー巻きです。
節分料理が整ったら、お部屋にも節分気分を演出しましょう。伝統的には、門口には、ヒイラギにイワシを刺して置いておくと良いと言われています。豆まきで外に追いやられた鬼が、ヒイラギの棘(トゲ)とイワシの臭気に追い討ちをかけられて逃げていくのです。私は、お正月にも使った漆器のお盆などを料理の盛り付けに使います。お盆の上に恵方巻きと枡に入れた豆をアレンジして、ヒイラギなど飾ると簡単に節分の雰囲気が演出できます。節分の豆を買うと付いてくる鬼のお面なども飾りに使えます。クリスマスのミニツリーが残っていたら、飾りを鬼などのピックなどに変えると節分デコレーションが作れます。青や赤の鬼のお面があれば、壁に飾るともっと雰囲気が盛り上がります。玄関の飾りも和布っぽいマットなどを敷いて、枡に盛った豆を鬼のお面などと一緒に置くとパーティーらしくなります。
今年1年の無病息災を祈って気軽な節分パーティーをひらいてみてください。
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