僕は下記のエッセーでも判ると思うのですが、明星大学で非常勤講師をしています。それとは別に、週に数回学生のキャリア相談や生活相談を受けています。で、今年はこれらの仕事に加えて、学園祭(明星大学では、星友祭といいます)に参加しようとしています。
実は昨年姪をつれて、初めて星友祭に行ったのですが、正直あまりのつまらなさに三歩歩まず状態でした。で、今年は何らかの形で星友祭に参加して、かき回してやろう、ということなのです。何をしようか、というのは二の次でした。とにかく、何かをやって、これまでの星友祭を変えてみたい、と思ったのです。
何をやるかが決まりました。それが今回の題にある、「Panna」です。言葉の意味はボールで股の間を抜くことです。これは、正式には3:3で勝負するようなミニサッカーの一種のようですが、股抜きをするか、2ゴールで勝ちというゲームです。それを、1:1でやろうと考えています。
何故これをやることにしたかというと、僕の講義を受けている学生の中に、これをやっている学生がいたのです。彼はPannaやストリートサッカーのセミプロです。彼との出会いもそれはそれで面白いのでそのうち書かせてもらいますが、まずは話を戻します。
南米やヨーロッパでは子ども同士がこのPannaをそこらじゅうでやっているそうです。ちょうど、日本の子供たちが友達やお父さんとキャッチボールをするのと同じです。経験ある人はわかると思うのですが、キャッチボールはきちんとしたボールやグローブがなくても、紙を丸めたボールでもできます。これが、日本の野球の裾野を支えていたのだと思います。
つまり、日本のサッカーが強くなるためには、ちょっとした広場で子供たちがPannaをやっている風景が必要ではないか。それが、僕がPannaに飛びついた第一の理由です。ボールとちょっとした空間があれば、いつでも誰でもできてしまうのです。実際、大きい声では言えないけれど、最初その学生とPannaの話しをしたときに、大学の事務所の3m四方ほどの場所でPannaをやってみたのです。
一般に学園祭には学生の10%くらいしか来ません。多くても0%くらいです。多くの学生は学園祭期間を「秋休み」と思い込んでいますし、先生たちもよほどのことがないと来ません。
そこで、サッカー好きの学生や教職員、近隣の子供や親を呼び込み、参加してもらうことで、星友祭そのものの活気を高めようと考えたのです。今のところ、学生による星友祭の実行委員会に申請をして、場所を確保しています。同時に知り合いの学生に声を掛けたりし、夏休み明けにチラシを巻こうと考えています。
一方で、僕と一緒にこの企画に参加してくれている職員のAさんとは、昼休みなどに、Pannaの練習をしています。素人の二人がやっても、結構楽しいし、下手なりにいろいろとテクニックが身について、徐々に本格的になります。僕は靴を買い、ボールを買い、もうそのつもりになっています。
さてさて、星友祭当日どうなることか、中間報告を続けながら、皆さんに報告します。ご期待ください。